ひとりきりの時間を持つことがとても好きです。
美術館にいってのんびりと見て周り、
季節や時間の流れをゆっくり味わいながら、
静かな喫茶で飲むコーヒーはとても美味しく感じます。
時には旅人になりきって、松島のお寺など、近くの名所旧跡をのんびりと見て歩きます。
ガイドさんに案内してもらったりすると、よけい雰囲気がでるので、時には本当に頼んでみたりします。
「洞窟の上の方をごらんください。五つの・・」
なんて話を聞いてると、自分が地元のことをなんにも知らないことが、よくわかります。
なぜかひとりぼっちの旅人になると
感じることが変わってきます。
見慣れているはずの風景も
どんどん、どんどん、変わってきます。
太陽や雲までが異国の地のもののように、感じられます。
気の持ちようで、こんなに景色が変わるのかな?と
普段の自分がどんなに生活に流されているのかすごくよくわかります。
みやげ屋のおばさんとの会話もなかなか楽しいものがあります。
どうして、こういう透明な気分で日常に会話ができないのかな?と、
つくづく感じてしまいます。
その辺のお店にいっても、知らない店員さんなら同じはずなのに、なぜか旅の途中で立ち寄ったお店のほうが、素直で透明な気分で話ができます。
カップルや、老夫婦、おばちゃんの団体、なんだか皆、微笑ましい。
ものすごくちいさな私の旅は、ちょっぴり心を優しくしてくれます。
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